在宅避難という考え方|私が避難所に行かない選択をする理由

在宅避難という選択肢

災害が起きたら、避難所に行くもの——。
以前の私は、そう信じていました。

しかし、東日本大震災以降、「避難所生活」「仮設住宅生活」「災害関連死」など、生き延びた後の厳しい現実を目にする機会が増えました。
その中で、避難所に行けば必ず安心というわけではないと気づいたのです。

避難所は、命を守るために一時的に避難する場所です。
そこで終わりではなく、その後には日々の『生活』が続いていきます。

今回は、「私が避難所で生活するのは難しい」と感じる理由についてお話しします。

※自宅の安全が確保できない場合は迷わず避難所へ行ってください

目次

私が避難所生活に不安を感じる3つの理由

1.衛生環境が心配

私は持病があり、免疫力が低いため、不特定多数の人との接触がリスクになります。

災害時に感染しても、必ずしも病院を受診できるとは限らず、体調を大きく崩してしまうかもしれません。

2.生活環境が心配

もちろん、災害時の避難所は命を守るための場所であり、快適さを求める場ではありません。

それでも、映像で見る限り、良くてもダンボールでの仕切り、悪ければ体育館で雑魚寝です。
堅い床に寝てパーソナルスペースもない生活は、体にも心にも大きな負担がかかります。

短期間ならともかく、長く続くとなると、やっていけるのかな…と感じてしまいます。

3.環境変化に弱い

これは私の性質なのですが、環境変化に弱いです。

過去に1月入院したことがあるのですが、その時はご飯が食べられなくなりました。

災害時の避難所となると正直メンタル・フィジカルともにどうなるか想像がつきません。

避難所の収容人数不足という課題

また、いろいろと調べていくうちに、地域に住む人すべてが避難所に入れるわけではないこともわかってきました。

たとえば、東京都の防災調査1によれば、東京湾北部地震の場合、一次避難所における収容力は、東京都区部の自区内避難に対して約58万人分不足するとされ、地方都市でも想定される避難者数に対して受け入れ人数が足りないという調査があります。

さらに、ペットと一緒に避難したい人や、医療的ケアが必要な子ども、介助が必要な高齢者など、避難所での生活が難しい人も少なくありません。

もちろん、最近では「ペットも一緒に避難できる避難所」や、医療的ケアや介助が必要な人のための「福祉避難所」も増えていますが、いづれにしても希望する人全員が入れるほどの定員は確保されていないのが現状です。

私が在宅避難を選びたい理由

これらの理由から、私は災害時には可能な限り自宅で過ごしたいと考えています。
もちろん、自宅の安全が確保できない場合は迷わず避難所へ行きますが、安全が保たれているなら、在宅避難の方が体と心への負担を減らせると感じます。

そのため、日頃から食料や水、非常用トイレ、停電対策など、在宅避難を可能にする備えを整えておくことが欠かせません。

在宅避難の備蓄については、別の記事で詳しくお話ししたいと思います。

まとめ

在宅避難は、自宅の安全が確保できることが前提です。
建物が損傷していたり、周囲に火災や土砂崩れの危険がある場合は、必ず避難所へ行きましょう。

ここでお伝えしたのは、あくまで私の考えと事情です。
家族や体調、住まいの条件によって、最適な答えは変わります。避難所を選ぶことも、もちろん正解のひとつです。

このブログが、あなたが「在宅避難」について考えるきっかけになれば嬉しいです。

参考

  1. https://www.bousai.go.jp/kaigirep/chuobou/senmon/shutohinan/6/pdf/shiryou_2-2.pdf ↩︎

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※この記事の一部文章および画像はAIツールを活用し、最終的な編集・確認は筆者が行っています。

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