賃貸か持ち家か――
どちらがいいのかは、きっと永遠のテーマです。
我が家は元社宅住まい。
まさか自分が家を買うなんて思いませんでした。
今回は、そんな私たちが『分譲住宅を買った理由』をお話ししたいと思います。
転勤族のわが家が家を買うなんて
私は結婚を機に西日本から愛知へ移り住み、夫と2人でアパート暮らしを始めました。
その後、転勤で地方に引っ越しました。当初は「数年後にまた愛知へ戻る」という話でした。
転勤先では社宅扱いとなり、家賃の自己負担はかなり軽くなっていました。
そんな事情もあり、家を買うことは、あまり現実的な選択肢ではありませんでした。
それでも家を買おうと思った理由
家を買おうと考えた一番の理由は、「退職後に家を借りにくくなるリスク」を避けたかったからです。
高齢になると、収入や健康面の不安から賃貸住宅の契約が難しくなることがあると知り、そのリスクを避ける選択肢として、家の購入を考えるようになりました。
また、夫の実家は東海地方にありますが、地震のリスクや自然に囲まれた暮らしの心地よさを考えると、私たちには地方のほうが落ち着いて暮らせそうだと感じました。
気候や周辺環境がよく、スーパーや病院、自然も近くにあり、老後も暮らしやすそうだと感じたのです。
そして、たまたま見かけた分譲住宅の物件が「これいいかも」と思える内容で、立地も良く、駅やスーパーへ徒歩で行ける距離。バスも通っていて、将来の移動手段にも困らなさそうです。
老後の環境がどうなっているかは正直わかりませんが、そこばかり考えていても前に進めないと思い、決断しました。
また、ハウスメーカーの方と話していく中で
「転勤になっても、貸して戻ってくればいい。もし事情が変わって戻らなくても売ればいい」
そう考えるようになり、買う選択もありだと感じるようになりました。
なぜなら、私が心配しているのは老後だからです。
転勤になったら今の住まいはアパートでもOK!と割り切り、老後の不安を解消することに焦点を当てて決断しました。
そのためには、「将来売れる家」というのが購入の条件となりました。
その辺りの条件についてはまた別でお話したいと思います。
実際に買ってよかったこと
アパート暮らしでは、騒音や他人の気配に悩まされていました。
窓のすぐ外が駐車場で、深夜のバイク音や人の出入りが気になり、落ち着いて過ごせませんでした。
分譲住宅ではそういったストレスが激減。
窓を開けて寝ることもでき、静かな環境で安心して過ごせています。
部屋数が増えたことで自分の部屋も持てるようになり、家全体も広くなって快適。
太陽光発電も導入されていて、夏場の電気代は大幅に削減されました。
売電による収入もあり、家計にも嬉しい誤算でした。
まとめ
「家を買うなんてまだ先」と思っていたけれど、結果的に今買ってよかったと感じています。
転勤があっても、「戻ってくる」「売る」といった選択肢があるからこそ踏み出せた決断でした。
家を買う理由も、よかったと感じることも人それぞれですが、わが家にとっては、不安に備える手段のひとつになりました。
家を買うことがすべてではないけれど、この記事が“暮らしを見つめ直すヒント”になればうれしく思います。